カカオ(アオイ科)
Theobroma cacao (Malvaceae)
熱帯アメリカ原産の常緑小高木。花は典型的な幹生花で、幹や古い枝にピンク色の萼をもつ小さな花を密集してつける。成熟果実の種子を取り出し醗酵させたものがカカオ豆である。これから飲料、菓子の原料となるココアやチョコレート、また坐薬や化粧品の基材となるカカオ脂を製造する。中枢興奮作用のあるカフェイン(caffeine)、テオブロミン(theobromine)を含むのでお茶、コーヒーとともに飲料としてよく飲まれる。
→戻る(2013.5.30;国立科学博物館筑波実験植物園)