フクベノキ(ノウゼンカズラ科)
Crescentia cujete (Bignoniaceae)

中南米熱帯原産の小高木。英語名をcalabash treeという。わが国ではcalabashをヒョウタンの意とするが、正しくは植物たる本種を指し、木質の果実を容器などの用具をいう。和名をヒョウタンノキとするが、本種の果実は球形なので、ヒョウタンの一品種でくびれのないフクベに見立ててフクベノキと呼ぶのが適当である。直径20cmほどになる果実の殻を乾燥して容器に利用するほか、ブラジルではカポエイラ(capoeira)で用いる民族楽器ベリンバウ(berimbau)の共鳴器としても用いられる。小さい未熟果実はピクルスとして食用にされ、また種子も食べられるという。

fukubenoki

→戻る(2018.5.24;フィリピン・ジェネラルサントス市)