ケガキ(カキノキ科)
Diospyros discolor (Ebenaceae)
フィリピン原産、雌雄異株の常緑高木。長楕円形の葉は革質で互生し、裏には白い小さな毛が密生する。果実は球形〜扁球形で日本産のカキよりひと回り小さく、果皮は茶褐色の毛が密生してビロード状となる。果肉は白っぽく生食できるが、市場にはほとんど見かけない。一方、材質は硬くて重質なため器具材として重用され、とりわけ高級家具や彫刻、楽器などの材料とされる。フィリピン名をkamagonと称し、現在は絶滅危惧種に指定され、材木の輸出にはフィリピン政府の許認可を必要とする。
→戻る(1986年2月;フィリピン・ロスバニョス市)