クソニンジン(キク科)
Artemisia annua (Asteraceae)

ユーラシア大陸に広く分布する二年草で、わが国にも野生する。花期の全草を青蒿(神農本草経下品)と称し、解熱、止汗などに用いる。ただし、中国で古く青蒿と称したものはキク科カワラニンジンArtemisia carvifoliaともいわれ、本草綱目にある黄花蒿オウカコウに臭蒿、苦蒿の異名があるので、漢名として黄花蒿を用いるのが適当と思われる。アルテミシニンを含み、抗マラリア薬として実用化されている。

kusoninjin

→戻る(2013.6.27;武田薬品工業(株)京都薬用植物園)