インドからアラビアに分布する常緑低木。小葉を生薬センナと称し、緩下薬として世界的に広く用いられる。かつてインド産をチンネベリーセンナCassia angustifolia、アフリカナイル川中流に産するアレキサンドリアセンナC. acutifoliaと区別していたが、最近の分類学では一種にまとめている。アロエエモジンほか遊離のアントラキノンとともに、有効成分としてセンノシドA(sennoside A)を始めとするジアンスロン配糖体を含む。瀉下作用の本体はセンノシドが腸内細菌によって分解された産物レインアンスロン(rhein anthrone)とされる(→参考ページ)。