インド原産で現在は熱帯に広く栽培される半落葉小高木。成長が早く高さ 10~12mに達することがあるが、材はもろく幹枝は折れ易い。葉は三回羽状複葉、花は両性花で香りがあり、黄白色で10~25cmの円錐花序を垂らすようにつける。熱帯湿潤気候では通年の開花となるが、沖縄のような亜熱帯では4〜6月に咲く。果実は三稜の蒴果で垂れ下がり、中に3枚の白い紙状の翼をもつ直径1cmの球形の種子があり、裂開すると風によって飛散する。若葉は適度な辛みがあり、熱帯では野菜として利用する。根は特に辛みが強く、香辛料としてワサビダイコンの代用とする。薬用としては根をトウガラシのように外用して皮膚刺激薬とするほか、様々な用途がある。