お化けコンニャクの花:Amorphophalus gigas
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 平成15年9月14日、読売新聞にインドネシアスマトラ島(といっても日本全土よりずっと広いですが)特産というAmorphophalus gigas Teijsm. & Binnend.が東京大学理学部附属植物園(通称小石川植物園)で開花したと報道されました。同日より一般公開されたのですが、稀少植物ということで多くの人が見物に来ていました。この植物はサトイモ科に属するコンニャクの仲間で花の形はよく似ています。近縁植物にショクダイオオコンニャクAmorphophalus titanum (Becc.) Becc.があり、世界最大級の花(→こちらを参照)をつけることで知られています。本種はショクダイオオコンニャクほど巨大な花とはなりませんが、長い花軸で高さが3メートル以上になり、世界最高の花だそうです。鉢植えで温室の中で栽培されているのですが、夏であれば屋外に出してもよさそうに思われますが、木本ではありませんのでちょっとした風で倒れてしまうようです。赤道無風帯といわれる熱帯雨林にしか成長できない種です。植物園で開花したのは世界で2番目だそうです。本種はボゴール植物園でも滅多に開花したことがない稀少植物だそうです。

お化けコンニャク1

お化けコンニャク2