中国製ダイエット食品による健康被害
To Homepage(2002/7/27)

「漢方薬だから安心」してはいけないダイエット食品

 新聞等で中国製ダイエット食品による被害が拡大しています。平成14年7月20日朝日新聞朝刊によりますと、4人の死者がでているといいます。ネット上でのオンライン販売や輸入業者を通して購入した場合のほか、中国旅行のお土産としてもらったケースもあるなど、予想外の広がりに驚かされます。共通しているのは、健康食品というものの「漢方薬だから安心」としている点です。漢方薬と健康食品の区別がきちんと一般の方に認識されていないようで、改めて「食薬区分」の重要性を感じさせられますとともに、薬剤師の職務の一部として対応していかねばならないと思います。この事件を機に「緊急コメントページ」を別に設けましたのでそちらをご覧ください。
 朝日新聞7月27日朝刊社会面記事によりますと、中国製ダイエット食品には発癌作用の懸念される物質が添加されていたということです。かなり高濃度ですので、被害者(7月27日現在で400人以上)の間で高い肝臓癌の発生頻度が予想され、大きな社会問題に発展するのは必至と思われます。これに関連して「食欲減退剤」に関するページを加えましたのでご覧ください。

中国製ダイエット食品事件記事1中国製ダイエット食品事件記事2