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これはエチル基ですが、メチル、メチレンを構成するプロトンはそれぞれ等価です。この場合、どのようにプロトンシグナルが分裂するか考えてみましょう。ナレーション番号10をクリックしてください。
まずメチル基ですが、3つの等価プロトンをH1、H2、H3と区別します。ナレーション番号11をクリックしてください。
これらはいずれも隣のメチレン基(2つの等価プロトンを擁します)とスピン結合により(2+1)本に分裂し、3組の3重線ができます。メチル基のプロトンシグナルはこの3つを加算したものです。ナレーション番号12をクリックしてください。
メチル基を構成する3つのプロトンはいずれも等価ですから、この3つの3重線を加算しても3重線のままですが、シグナルの積分値は3H分です。ナレーション番号13をクリックしてください。
次にメチレンのプロトンシグナルを考えてみましょう。メチレンは等価な2つのプロトンから構成され、それぞれH1、H2と区別します。H1、H2それぞれがメチル基プロトンとスピン結合を起こします。ナレーション番号14をクリックしてください。
H1、H2はそれぞれメチル基とのスピン結合により(3+1)本に分裂し、2組の4重線ができます。メチレンのプロトンシグナルはこの2つの4重線の加算したものになります。ナレーション番号15をクリックしてください。
H1、H2は等価で化学シフト値は同じですから、2組の4重線を加算しても積分値2H分の4重線になります。ナレーション番号16をクリックしてください。
このスライドでは等価プロトン数によって相手のプロトンシグナルがどのように分裂するか図示しました。青字のHは等価水素を表わしますが、何故等価となるかは別ページで説明してあります。2~7重線に分裂するのは赤字で示したプロトンのシグナルです。因みに青字のプロトンはいずれも2重線となります。ナレーション番号17をクリックしてください。