イボタノキ(モクセイ科)
Ligustrum obtusifolium (Oleaceae)

本邦各地の山野に生える落葉低木。葉は対生し、長楕円形で縁は全縁。花期5~6月で本年枝の先に総状花序をつける。幹や枝にイボタロウカイガラムシの雄虫が寄生し、蝋を分泌するといわれるが、まだ遭遇したことはない。ただし、別属種のネズミモチに寄生して蝋塊が付着した例(2010.9.23;徳島県徳島市眉山びざん)があり、これもイボタロウと称し、民間で強壮薬や止血薬とするほか、家具のつやだし剤として用いる。

ibotanoki

→戻る(2005.5.29;八王子市南大沢)