本邦各地の山野に生える多年草。葉は対生し、披針形で縁に浅い鋸歯がある。花期6~8月。花穂を生薬夏枯草カゴソウと称し、利尿および消炎薬として、腫物や浮腫に、また眼球の痛み、流涙などに用いる。欧州原産のセイヨウウツボグサと近縁でよく似る。名は靭草で、花穂の形が弓矢を入れる靭うつぼに似ていることに因む。