宮城県以南の本邦各地の山地に生える常緑高木。葉は線形で先は鋭く尖り、触ると痛い。花期は4~5月。種子を榧実ヒジツと称し、鈎虫駆除薬とする。写真は雄花である。葉の形態はイヌガヤに似るが、本種と違って触っても痛くないので区別できる。本種の種仁は古くから食べられ、江戸時代にはコメの変わりの年貢とされた地域もあったが、イヌガヤの実は食べられない。