キツリフネ(ツリフネソウ科)
Impatiens noli-tangere (Balsaminaceae)

本邦各地の山地の渓流沿いや湿り気のある林内に生える1年草。葉は互生し葉柄は長く、長楕円形で先は鈍形、縁に鋸歯がある。葉の表面にはしばしば赤茶色の斑点が出る。花期6~9月。花の太い袋状の部分は萼片の1個で、基部は距になり、花弁は3個、下方の2個は合着して唇弁となる。同属種としてツリフネソウがあるが、名の由来(ツリフネ)となる花の形はいずれもよく似ている。名は黄釣船で、黄色の花をつけるツリフネソウに似た種として名付けられた。

kitsurifune

→戻る(2003.6.7;相模湖町寸沢嵐)