本邦各地の山地の樹陰に生える多年草。花期6~8月。茎の頂に長い柄のある5小葉の掌状複葉を3~5個輪生する。地上部はオタネニンジンに似るが、結節のある節が長く横走し、茎頂から少し下った節に数本の柄を生じ、その先端にも花序をつけるので区別できる。根茎を湯通しして乾燥したものが生薬竹節人参であり、健胃、去痰薬として用いられる。江戸時代に生薬ニンジンの代用として用いられたが、後に全く別の目的で用いられるようになった日本漢方独特の生薬である。成分としてオレアナン系サポニンとダンマラン系サポニンを含み、一般に前者の方が多いが、産地による差が激しい。名の由来は葉がトチノキの葉に似てオタネニンジンの仲間であることによる。