欧州原産の多年草で道端や畑などに帰化している。葉はやわらかく、互生し、不規則な羽状に裂ける。花期3~11月。全草を民間療法で月経痛に用いるが、セネシオニンという肝臓毒性のあるピロリチジンアルカロイドを含むので素人療法は危険である。名は野襤褸(ぼろ)菊で、野に生えるボロギク(サワギクS. nikoensisの別名)に似た植物ということで名付けられた。ぼろは使い古した布のことで、果実が熟した白い毛(冠毛)が白いぼろ切れのように見えるからこの名がある。因みにサワギクにもセネシオニンが含まれる。