本邦各地の山地に生える落葉藤本。葉は卵円形で互生し、質は薄い。花は葉も脇から雄花、雌花、両性花がつくが、写真は雌花である。花期6~7月。果実を食用とする。また果実にはしばしば虫こぶができるが、これを木天蓼と称し、漢方で鎮痛、強壮、健胃薬とする。これを酒につけたものが天蓼酒(テンリョウシュ)である。ネコは果実を好んで食べ酩酊状態となるが、ピリジン系アルカロイドであるアクチニジンなど揮発性成分による誘引の結果である。分類学的にはキウイやサルナシと同属である。名の由来の俗説として、果実を食べると元気になり「また旅」を続けることができるようになるというのがある。