本邦全土の山野に生える一年草。花期は９～10月。葉は翼のある長い柄のある卵形～卵状三角形で対生し、歯牙縁がある。枝先に頭花が散房状につく。全草を豨薟（キレン）と称し、腫瘍、中風に用いる。総苞片、花床に腺毛が密生し痩果とともに衣服、動物などにくっつく。同属種のコメナモミによく似るが、本種と違って全体に小さく茎葉に伏毛がまばらに生えるだけなので区別できる。名は女生揉であり、オナモミに対して弱々しく見えるので名付けられた。