ヤマノイモ(ヤマノイモ科)
Dioscorea japonica (Dioscoreaceae)

本州、四国、九州の山野に生えるつる性多年草。花期は7~8月。写真は雄株で雄花をつけるが、花冠はほとんど開かない。根茎(→こちらへ)を食用とするほか、周皮をのぞいたものを生薬サンヤク(山薬)と称し、滋養強壮、止瀉などの目的で八味地黄丸、啓脾湯などの漢方処方に配合される。成分としてステロイド系サポニンを含む。葉腋にムカゴをつけ、これも食べられる。名は「山の芋」だが、本種の根茎が食べられるので、里に栽培するサトイモ(里芋)に対して名付けられたのであろう。

yamanoimo

→戻る(花:2004.8.12;むかご:2004.10.18;相模湖町寸沢嵐)