カキバカンコノキ(コミカンソウ科)
Glochidion zeylanicum var. zeylanicum (Phyllanthaceae)

南西諸島諸島以南のアジアの亜熱帯、熱帯に分布する小高木で、沖縄では山裾の川近くや山地の谷間など湿気のあるところに多く見られる。葉は小枝に二列生に互生するので、羽状複葉のように見えるが、単葉である。葉はやや硬く、卵状長楕円形で先端は鋭く尖るか丸く、全縁でやや波打ち、6~7対の側脈はよく目立つ。両面共に無毛。花期は5月ごろ、葉腋から集散花序を出して小さな花を多くつける。蒴果は直径7ミリ~9ミリの扁平な球形で、熟すと5裂する。オオバイヌビワと誤認されることが多いが、果実が小さく、割ると種子が出てくる(オオバイヌビワはイチジク状果なのでいわゆる種子らしいものはない)ので区別できる。

kakibakankonoki

→戻る(2005.3.25 上原道路沿い)