ヒメモダマ(マメ科)
Entada phaseoloides (Fabaceae)

屋久島、奄美大島、沖縄本島、八重山諸島ほか、アジア、アフリカの熱帯、亜熱帯に分布する大型の常緑藤本。葉は2回羽状複葉で互生し、羽片は2対で、3~4対の小葉が対生する。小葉はやや歪んだ長楕円形~卵円形で、革質で光沢があり、全縁、先は尖る。葉軸の先端は2分枝する巻きひげ状になる。花期は5月~8月、葉腋から穂状花序を出し、黄緑色の花を多数つける。豆果は線形で木質、長さ1メートル以上になる。種子は扁平で直径5~6センチに達する。サポニンに富み、フィリピンでは本種の茎を薄く叩き潰したものをGugoと称して洗剤代わりに用いる。和名は姫藻玉の義だが、同属種の中で小型というわけではなく、別名コウシュンモダマを用いる方がよいかも知れない。

himemodama

→戻る(2005.3.26 希少種につき生育地を秘す)