アオバノキ(ハイノキ科)
Symplocos cochinchinensis (Symplocaceae)
屋久島、種子島以南の南西諸島各島に生え、国外では台湾、中国南部、フィリピン、インドシナに分布する常緑高木。葉は楕円形でほとんど全縁に近く、先はとがって互生する。表面に光沢があり、裏面は側脈が隆起して目立つ。花期は5月~7月、葉腋から穂状花序を出し、白花をつける。果実はつぼ状の球形で長さ約6mm、黒熟する。西表島には同属種として染色の媒染剤に利用するクロバイが自生するが、本種はこれといった用途はないようである。