ヒメユズリハ(ユズリハ科)
Daphniphyllum teijsmannii (Daphniphyllaceae)

本州中南部、四国、九州から南西諸島各島に分布し、国外では台湾、朝鮮南部にもある常緑高木。本土では海岸林に多いが、南西諸島の暖地では山地に多い。同属種にユズリハなどがある。葉は今年の枝先に束生し、楕円形で革質、全縁で先は尖る。葉柄は長いが、同属近縁種のユズリハのように鮮やかな赤色にはならない。花期4月~5月、葉腋から総状花序を出し、淡緑色の花を密につける。写真の赤く見えるのは開花前のつぼみ。核果は楕円形で長さ4~14ミリ、黒熟する。全体にダフニフィリンを始めとする特異な構造を有する一群のアルカロイドが知られ、ユズリハアルカロイドと総称される。

himeyuzuriha

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