ミズビワソウ(イワタバコ科)
Cyrtandra yaeyamae (Gesneriaceae)

西表島の常緑樹林内の湿ったところに生える常緑低木で、国外ではフィリピンに分布する。台湾蘭嶼とフィリピンには同属別種のCyrtandra umbelliferaが分布する。ミズビワソウ属は東南アジア島嶼、オーストラリア、太平洋諸島に分布し、大陸には分布しないようである。葉は対生し、長楕円形、先は鋭く尖る。花期は3月~5月、葉腋に短い集散花序を出し、白く筒状で5弁の花を数個つける。果実は液果状、長楕円形で、熟すと白くなる。葉はビワの葉に似ているので名の由来がある。「草」の名をもつが、樹高3メートルほどになる木本である。写真の個体は幼木であるが、茎は木質。西表島にはイワタバコ科植物としてヤマビワソウが自生する。

mizubiwasou

→戻る(2005.3.30 浦内川上流)