サツマサンキライ(サルトリイバラ科)
Smilax bracteata (Smilacaceae)

九州南部以南、南西諸島各島、台湾、フィリピンからカロリン諸島に分布する常緑藤本。山地林縁に生え、葉柄の付け根から巻きひげを出して木などに絡みつき、10メートル以上になる。葉は互生し、革質で光沢があり、卵円形~卵状楕円形、全縁、先は鋭形。花期は1月~4月、散形花序を出し、黄緑色の小さな花(雄花)を多くつけ、花被は大きく反り返る。果実は液果で5~7ミリのやや楕円形。サルトリイバラの変種オキナワサルトリイバラSmilax china var. yanagitaeに似るが、液果は赤熟し、花被の反り返りも小さい。ハマサルトリイバラの実も黒熟するが、葉の裏は白くないので区別できる。

satsumasankirai

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