ハマオモト(ヒガンバナ科)
Crinum asiaticum (Amaryllidaceae)
房総半島以西南の本州、四国、九州、南西諸島各島の海浜に生え、アジアの亜熱帯、熱帯に広く分布する常緑の大型多年草。太い円柱状の偽茎から長披針形の昆布状の葉を四方につけ、全縁。花期は夏だが、西表島では冬期でも咲く。葉の集まった付け根すなわち偽茎の先から太くてまっすぐな花茎を上に伸ばし、先端に多数の花を散形につける。蒴果は直径3~4センチの球形、熟すと不規則に裂開する。種子は直径2~3センチの球形で水によく浮く。有毒成分のリコリンを含む。