ナンゴクボタンボウフウ(セリ科)
Peucedanum japonicum var. australe (Apiaceae)

nangokubotanbofu

→戻る(2005.3.26 高那)

【解説】 トカラ列島以西南の南西諸島の石灰岩地帯に生える多年草。葉は3出複葉~2回羽状複葉で、小葉は厚く緑白色。花期は5〜6月、茎先に複散形花序を出し、小さな白花を密につける。沖縄の伝統的な島野菜の一つで、長命草ちょうみーぐさまたはサクナ(語源不詳、幸菜さきなの訛り?)と称して沖縄本島では栽培され市場に出荷されている。広義の種認識では九州以北の本土産ボタンボウフウのうちに含まれるが、葉が柔らかくてみずみずしく野生品の若葉、食用に適するなどの違いもあるので、変種に区別する見解(植物分類・地理 51(1) 99-115 2000年)にしたがう。