ウラジロエノキ(ニレ科)
Trema orientalis (Ulmaceae)
南西諸島各島、台湾ほか熱帯アジア、太平洋諸島に分布する常緑中高木。葉は卵状長楕円形で先は長く尾状に尖り、葉質は厚く、表面に短毛が多くざらつき、縁に細かい鋸歯がある。葉脈は主脈と基部で分かれる二脈の3脈がよく目立つ。白い小さな花は腋生の集散花序に密につく。核果は直径3~4ミリの卵球形で、無毛、黒熟する。名は裏白エノキで、葉の裏に伏毛が密生して銀灰色であることから名付けられたが、同じ科とはいえ、エノキによく似るとはいい難い。