化合物和名:エルゴメトリン (Ergometrine)
骨 格 名:インドール
生合成経路:アミノ酸-イソプレノイド
バッカクキン(Claviceps
purpurea)の産生するインドールアルカロイドの一つ。同じバッカクキン代謝物であるエルゴタミンと比べると交感神経α受容体遮断作用はごく軽微でかつ血管収縮作用も弱いので、子宮筋収縮薬として用いられる。本物質を加水分解して得られるインドール母核部がリゼルグ酸であり、そのジメチルアミドが幻覚薬LSD(Lisergic acid diethylamide)である。LSDは強力な催幻覚、精神分裂症状を起こすので麻薬に指定されている。