化合物和名:グリチルリチン (Glycyrrhizin)
骨 格 名:オレアナン系サポニン
生合成経路:イソプレノイド

 カンゾウ(甘草;マメ科Glycyrrhiza glabraG. inflataG. uralensisの根及びストロン)に含まれるオレアナン系サポニンの一種。ショ糖の140倍といわれる甘味があり、天然甘味料として用いられる。ダイコン漬けが甘いのは味付けに本物質が用いられているからである(→関連ページ)。ヨーロッパなどではリコリスキャンディーと称する本物質を甘味料として用いた菓子類が多く見られる。抗潰瘍薬、抗炎症薬として用いられる。ステロイドホルモン様作用があるとされ、また体内のステロイドホルモン代謝を撹乱、抑制するため、副作用として浮腫や低カリウム血症が出現することがある。

glycyrrhizin