中国原産の落葉小高木。種子を生薬杏仁キョウニンと称し、鎮咳、去痰、嘔吐に用いるほか、麻黄湯、麻杏甘石湯、杏蘇散などの漢方処方に配合される。キョウニンを水蒸気蒸留して製したものがキョウニン水で鎮咳に用いる。種子には成分として青酸配糖体アミグダリン(amygdalin)を含まれ、水を加えて砕くと酵素の作用で分解し、シアン化水素(青酸)を発生する。(→関連ページ)