古い時代に中国から渡来し栽培される常緑小高木。成熟した果皮を生薬橙皮トウヒと称し、芳香苦味健胃薬とするほか、苦味チンキ、トウヒシロップ、トウヒチンキの製造原料とする。苦味成分は変形トリテルペンのリモニン(limonin)。精油に富み、主成分はモノテルペンであるリモネン(l-limonene)。他にフラボノイドとしてヘスペリジン(hesperidin)、ナリンギン(naringin)、フェネチルアミンとしてシネフリン(synephrine)を多く含む。(→主な精油成分;関連ページ)