シナマオウ(マオウ科)
Ephedra sinica (Ephedraceae)

中国原産の小低木。本種並びに同属植物の地上茎を生薬麻黄マオウと称して気管支喘息などの鎮咳薬の目的で用いる。麻黄は葛根湯、小青竜湯、五積散、麻黄湯、麻杏甘石湯など多くの漢方処方に配合されるもっとも重要な生薬の一つである。喘息薬あるいは風邪薬に咳止め薬として配合されるエフェドリン(Ephedrine)の原料植物。根を麻黄根マオウコンと称し、漢方ではほとんど用いないが、中国では産前産後の盗汗に用いる。根にエフェドラジンA (Efedradine A)ほかスペルミン系アルカロイドを含み、止汗作用が確認されている。(→関連リンク

shinamaou

→戻る(2004.5.24;東京都薬用植物園)