ラッキョウ(ヒガンバナ科)
Allium chinense (Amaryllidaceae)

中国、ヒマラヤ原産の多年草で、鱗茎を薤白カイハク(神農本草經上品)と称し、健胃、整腸、鎮咳、去痰などの目的で一部の漢方処方に配合される。比較的強い辛味と刺激性があるが、ネギ属に広く含まれるアリインに基づく。生薬名はしばしば「がいはく」と読まれる。わが国では薬用より甘酢漬けにして食用とする方が一般的。和名は中国語の辣韮の音読みの訛り。古名は「おほみら」(和名抄・本草和名「薤」の和訓)、同属種のニラより大型であるから。

rakkyou

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