ヒガンバナ科ニラ(Allium tuberosum)、ニンニク(Allium sativum)、ラッキョウ(Allium chinense)ほか同属各種の鱗茎に含まれるシステインに由来する異常アミノ酸化合物。アリインはネギ属に含まれる辛味、刺激性成分の本体であるが、臭いはない。酵素の働きでアリインがジアリルチオスルフォネートであるアリシンに変換され、さらに体内で代謝されてアリルスルフィド・アリルジスルフィド・アリルトリスルフィドを生成するので、アリインを含む食材を食べたあとに口臭や体臭が起きるのはこれに基づく。アリイン・アリシンともに強い抗菌・抗カビ作用があるほか、癌予防ににも効果があるといわれている