ショウガ(ショウガ科)
Zingiber officinale (Zingiberaceae)

熱帯アジア原産で世界中で栽培される多年草。花期は8~9月とされるが、本邦では開花は稀である。本種の根茎を生薬生姜ショウキョウ(生薑)と称し、芳香健胃又は矯味料として用いるほか、水毒による嘔吐、悪心、咳、胸痛、腰痛などの除去の目的で桂枝湯、小柴胡湯など多くの漢方処方に配合される。漢方で通常用いる生姜とは新鮮根茎である。日本薬局方準拠のショウキョウは乾燥した根茎、すなわち乾姜カンキョウ(乾薑)のことであり、漢方では体の中を温め代謝を促進するとして区別する。成分として辛味成分6-ジンゲロール(gingerol)を含む。(→関連ページ

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