インドから東南アジアに分布する大型のつる性低木。クラスター状の核果をつけ、粉砕した種子はシラミの駆除など殺虫薬として用いる。根、葉を発熱、消化不良、月経不順に用いる。そのほか、果実を乾燥したものを魚毒として捕魚に用い、英語名をfishberryと称するのはこれに因む。但し、これによって捕獲した魚を食べて嘔吐、下痢、胃痛などを起こすことがある。核果の内果皮にはメニスペルミンなどアポルフィン系のアルカロイドを含むが、種子にはアルカロイドはなく、猛毒のセスキテルペンであるピクロトキシニンを含む。茎、根にはベルベリン、マグノフロリンなどの4級ベンジルイソキノリンアルカロイドを含む。