クロマツ(マツ科)
Pinus thunbergii (Pinaceae)

本州、四国、九州の海岸地帯に生える常緑高木で、国外では朝鮮半島南端の島嶼部に限られ、事実上日本の固有種である。わが国には同属種として、本土にアカマツ、南西諸島にリュウキュウマツがある。かつてロジンの製造原料として利用されたが、現在のわが国では生産していない。樹脂(松脂ショウシ、神農本草経上品)にアビエチン酸ピネンなどが含まれる。ロジンは松脂から精油分を除いたものだが、強いて漢名を充てるとすれば、本草綱目の松香ショウコウに相当する。

kuromatsu

→戻る(2005.8.16;豊橋市動植物公園)