植物の中で被子植物は総種数の大半を占める。その分類には花の形態が最も重要視され、次に示すような 花式がよく用いられる。花式はおしべ、めしべ、子房、花冠、萼
など花を構成する各器官の各要素についてそれぞれの数や形態的特徴(合着
の有無など)を簡単な式で表現したものと考えればよいが、その解釈には花の構造について習熟する必要がある。下の要素で花被
とあるのは萼と花冠が区別できない場合(ユリなど)に用いる(→こちらのページ参照)。花冠には合弁花冠と離弁花冠とがあり、それにより合弁花植物と離弁花植物を区別する。いわゆる花弁は離弁花冠における各片をいう。花式においては離弁花植物では花弁の数を、合弁花植物では花冠の開裂数で表し花弁合着したものと見なす。また、花式の要素の中で心皮数を得るには植物解剖学的手法が必要であり、また全ての植物について知られているわけではない。子房の着座位置には上位、中位、下位があり、花托上の位置関係を示す。キキョウP.
grandiflorumの花式はK5C(5)A5G(2)で表される。そのほかの主な花式は別ページに示す。
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