ワラビ(コバノイシカグマ科)
Pteridium aquilinum var. latiusculum (Dennstaedtiaceae)

本邦全土と世界の日当たりの良い乾燥した草原などに生える多年草。晩春から初夏に出る若芽を山菜に、根茎をでんぷん原料とし、高級和菓子に用いる。プタキロシドというイルダン系セスキテルペンの配糖体を含み、発癌物質として知られる。そのため山菜として利用するにはあく抜きが必要である。万葉集ほか室町時代までの古典に登場する「わらび」は本種ではなくゼンマイ科ゼンマイである(詳細はこちらを参照)。ワラビの山菜、でんぷん原料としての利用は江戸時代になってからで、その起源は本草綱目(李時珍)にある

warabi

→戻る(2015.5.3;東京都青梅市 □内:2012年728日 奈良市郊外春日宮天皇田原西御陵)