ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科)
Aristlochia debilis (Aristlochiaceae)

関東地方以西の川の土手や畑、林の縁などに生えるつる性多年草。葉は全縁で互生し、三角状卵形で先は丸く基部は心形で両側が耳状に張りだす。花期は7~9月で葉腋からサキソホン型の花をつける。同属のつる性木本オオバウマノスズクサとともに根を青木香(ショウモッコウ)と称し解毒、消腫薬とし、またその果実を馬兜鈴(バトウレイ)と称して鎮痛、去痰、解熱薬とする。全草に腎障害を起こすアリストロキア酸を含むので使用に注意する必要がある。木本性同属種に、オオバウマノスズクサのほか、アリマウマノスズクサA. shimadaeがある。名は馬の鈴草で、果実の形が馬の首につける鈴に似ていることによる。

umanosuzukusa

→戻る(2004.6.27;八王子市中山)