本邦全土の庭や道端などに普通に生える多年草。葉は根生し、3出の小葉は倒心形で全縁。葉と花は睡眠運動をするので夕方には閉じる。花期は5~7月。関東地方南部で見られるカタバミ属植物として外来種のムラサキカタバミ、山地に生えるカントウミヤマカタバミがある。生の全草を民間で皮膚に外用する。名は傍食かたばみで、小葉の一端が欠けていることからそう呼ばれるようになったという。別名を鏡草かがみぐさといい、全草を鏡を磨くのに用いられたことによる(詳細は和漢古典植物名精解922頁を参照)。漢名を酢漿サクショウといいシュウ酸を多く含む。