本邦各地の山地に生える落葉性藤本。花期5~6月。薬用植物であるオオツヅラフジ(Sinomenium acutum)としばしば混同されるが、本種は葉がやや楯状につく(植物形態の葉のつき方参照)ので区別できる。中国東北部では防已ボウイと称し利尿薬として用いるものは本種の根であるが、わが国ではオオツヅラフジの茎根である。アルカロイドを含む。名の由来ははコウモリ葛で、葉がコウモリの羽根に見立てたものであろう。