オオツヅラフジ(ツヅラフジ科)
Sinomenium acutum (Menispermaceae)

本邦各地の林縁で木によじのぼる藤本。花期7月。茎、根茎を生薬防已ボウイと称し、関節浮腫、腹水などに対する利尿、関節痛、リウマチに対する鎮痛薬として漢方処方に配合する。成分はシノメニン(sinomenine)を始めとするベンジルイソキノリンアルカロイドである。(→関連ページつづらふじもかずらと同意であり、古来本種のつるは籠やつづらを編むのに用いられた。オオツヅラフジの名はツヅラフジ科の別属種であるアオツヅラフジより大型であるから名付けられたと思われる。葛籠を編むのに使われた原料の一つ。

ootsudzurafuji

→戻る(2004.7.8;相模湖町寸沢嵐)