関東地方、中部地方の山地の林内や林縁に生える多年草。花期は8~10月。花柄には屈毛があり、互生する葉は掌状に3~5中裂ないし深裂する。神奈川県植物誌によれば相模湖町、津久井町に産するのはツクバトリカブトであってヤマトリカブトではないとしているので、本種と同定したが、両種を区別するのは難しい。塊茎を生薬附子ブシとして使うが、成分変異も激しく使いにくい。成分として猛毒アルカロイドであるアコニチン(aconitine)を含む。(→関連ページ)筑波山で初めて採集されたのでこの名がある。