ハハコグサ(キク科)
Pseudognaphalium affine (Asteraceae)

本邦全土の道端や畑などに普通に生える多年草。全体に綿毛におおわれ白っぽく見える。葉は互生し、狭いへら形で先は鈍く尖り、全縁。花期は4~6月。全草を鼠麹草(ソキクソウ)と称し、民間でたむし、咳などに用いる。春の七草の一つオギョウは本種である。同属種として山地に生えるアキノハハコグサ、人里に生えるチチコグサ、外来種としてチチコグサモドキがある。一般には、葉茎に密生する綿毛が母が子を包むようだとして、母子草の名があるとされているが、牧野富太郎によればほほける草、ははける草更にハハコグサに訛ったものであり、綿毛のけばだつ(ほおけだつ)様に由来するという。

hahakogusa

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