ヘビイチゴ(バラ科)
Duchesnea chrysantha (Asteraceae)

本邦全土の田の畔や道端など湿ったところに生える多年草。茎は地を這い節から根を出す。葉は3出複葉で互生し、小葉は卵形で先は円く、縁に鋸歯がある。葉腋から長い花柄を出しその先に花をつける。花期は4~6月。毒があるわけではないが、実はまずく食用にならず、蛇が食べる苺という意味で蛇苺と名付けられた。林内に生える類似種にヤブヘビイチゴがある。ヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴともに果実は花床が発達した偽果で、食用のオランダイチゴと同じである。(→関連ページ)紛らわしい名前の植物にオヘビイチゴがあるが、これはキジムシロの仲間で別属であり、果実の構造は全く異なる。

hebiichigo

→戻る(実:2004.5.24;相模湖町寸沢嵐;花:2005.4.24;八王子市南大沢)