本州、四国の山野の林内に生える多年草。葉は2個つき、小葉は7~11個あり、花期では葉柄は花柄より短い。花期は4~5月。この仲間は区別が難しいが、仏炎苞と称する部分の口辺部が耳たぶ状に張り出しているので区別しやすい。また、この形態的特徴が耳形テンナンショウの名の由来となっている。テンナンショウはArisaema sp.の中国語名である天南星を訓読みしたもの。花は、サトイモ科に共通の特徴として、仏炎苞の中にある付属体の基部にあり、肉穂花序を構成している。同属種にオオマムシグサ、ウラシマソウがある。