本邦南部、南西諸島各島、台湾、南中国に分布する常緑の多年草。海岸近くから山地の路傍にかけて生える。厚く光沢のある葉は根生し、腎円形だが、基部は左右に張り出し円形に近く、葉柄は長い。縁は全縁ないし鋸歯がある。花期は11月~3月、長い花茎の先に散房花序を出し、直径5センチほどの黄色い頭花をつける。名の由来は艶葉蕗で、フキに似て葉に艶があるから。奄美大島、沖縄本島と西表島には渓流に特化したリュウキュウツワブキが分布する。