化合物和名:ピペリン (Piperine)
骨 格 名:ピペリジン
生合成経路:シキミ酸-マロン酸-アミノ酸
コショウ科コショウ(Piper
nigrum)、ヒハツ(Piper
longum)、ヒハツモドキ(Piper retrofractum)など同属各種に含まれる辛味成分であり、抗菌作用、防腐作用、殺虫作用などがある。本物質の含量は特に黒胡椒で特に高く、6~9%に達する。また、カレー粉で利用されるインド原産の香辛料ヒハツや沖縄県で香辛料に利用されるヒハツモドキでは含量はさらに高くなる。強い辛味により食欲亢進作用があるので、本物質を含む植物は香辛料として広く利用される。