アカネ(アカネ科)
Rubia argyi (Rubiaceae)

山野に普通に生えるつる性多年草。花期は8~10月。卵形で全縁の葉は4輪生し茎には下向きの刺がある。根を茜草根セイソウコンと称し止血、浄血、通経、強壮薬とするほか、アントラキノン系色素アリザリン(alizarin)を含むので草木染めに用いる。アリザリンは食用色素(セイヨウアカネから単離されたもの)としても用いられてきたが、ラットを用いた実験で腎臓癌が発生したという報告があり、現在は使用が控えられている(→厚生労働省ホームページ参照)。但し、草木染めとして使用する場合は全く気にする必要はない。(→主な天然色素関連ページ)名は万葉の古名「安可禰あかね」に由来するが、赤根で、根に赤色色素が含まれ赤いからであろう。

akane

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